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ここから植皮手術の為の入院日記です。

この引きつった指があまりに使えないし、見た目もヒドいのでもう一度植皮をするために入院する事にしました。
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病院内にPCを持ち込んで日記が付けれたので、ちょっと生っぽい日記をご覧下さいw

2000.10.14 偵察
手術したら寝たきりになるから、動けるのは今しかない。 だから今のうちにこの病院を散歩しておくことにした。
今度の愛知医科大病院は、これまでと違って、郊外で大学も併設してるとあって、贅沢な公園や池などがあり、人工とはいえ大きな自然を間近にできることは患者にとって心の慰めになります。

ケースによっては自殺したい気にならないとも限らない雰囲気の池とか。。。
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いやいや、意外な発見だったのが、 昼間でも人目を気にせずに散歩や買い物ができるというのは、病院の大きなメリットとわかりました。一生こんな感覚で生きていければまったく問題ないのに。。

歩いていると学生とすれ違うことも少なくなく、医学系だからどうけど入りたての若者もいればかなり年の行ってそうなさまざまの学生がいます。でもみんなさも充実してそうで歩くのが早い。私も今回の事がなかったら彼らみたいに勉強して、バイトして、 それでいてコンパとか遊ぶのにも忙しかったり、そんな刺激的な学生生活を全うしていたはずだのにと、重ね重ね悲しくなったりしてしまうです。

2000.10.15 せんざい詐欺
パンツが底を突いたのでまとめて洗濯することにした。
屋上にあるコインランドリ-に赴いた。
楽しそうにしゃべるご婦人が2,3いたが、私をみるなりすぐに出ていった、なんぞ聞かれたくない話でもしてたんだろうかのう。

洗濯機には1回100円と書かれている。 そして私は1000円札しか持っていなかった。 振り向くと一つ30円の洗剤を売るという自販機がおいてあったので、まず両替えがてら洗剤を買うことにした。

30円の洗剤を売るよ↓

お札を入れボタンを押す。 機械はボタンには反応したものの、しばらくして動きを止めてしまう。
ん?
ちょっとむかつきながら、説明をよく見ると、 5個まで一度に買えるということらしいので、はやく2何個を選べっていう状況らしい。
普通1個でいいだろう。軽くだますつもりか?
そうはいくかと釣りボタンを押す。
するとおつりがチャリチャリ落ち始めたが、落ちてくるペースがとてつもなく遅く、このままだと970円に到達するまでにかなり時間がかかりそうだった。

とても待ってられないので、終了を待たずに、お釣口から100円玉だけを取りだし、 あらかじめ着物を入れておいた洗濯機にポーンと投げ込む。 そしてすかさずスタートボタン!!
で、洗剤を使おうと思って、洗剤の商品口を見ると。

あれ?

肝心の洗剤が落ちてないぞ? おつりが全部落ちてからかな?

そして最後のチャリーンが響き渡る。
でもあれ?小銭の合計は1000円ある。

おいこら!

1000札を勝手に小銭にしやがって、しかも洗濯はもう開始済みだくそ、ボケ。

 たのむ!! おつりを総動員して10円、50円、100円、500円すべて試したが、今度はまったくお金を受け付けない。 てめぇ、札は受け入れたくせに、 小銭は門前払いかョ。ナメトンノカッコラ! 思わず機械を蹴飛ばしたくなったが。

私は患者、ここは立場を考えてぐっとこらえる。
はげしくうろうろした結果、問い合わせの電話番号を見つけた。 早速かけてみると、あぁそれだと品切れです。(勝手両替仕様かよ!と心の中で泣き叫ぶ。)で、うちは機械が担当ですから商品についてはここじゃないどこかにご連絡を。。 あーでも今日は日曜日だからたぶんだめでしょう。

ゴルァーー!!・・・あきれて電話を切る。

そんな状況とは関係ナシに、すでに洗濯は開始されてしまっていた。仕方がないので、風呂用に偶然持ち合わせていたビオレUを流し込んでおいた。 しかし、時既に遅し、洗濯はすすぎ段階へ移行したあとで、 カピカピに仕上がってしまいそうだ。

今日の教訓:人間は機械に勝てない。世の中には悪質な潜在詐欺がいる。

2000.10.15 せまる手術
巷では宇宙ステーションの着工が始まったニュースでもちきり。
でもないだろうけど、宇宙好きの私としては重大関心事となってます。
ステーションの建設が進み、大きくなったおかげで、日本でも夕方には0等星で月の次の明るさだそうだ。 これなら都会でも十分に見れるそうだ。

新聞によれば、16日までなら日没後北北東に見えるとあった。 夕方を待ちいそいそと北の見えるところを探した。 公園で空を見上げるものの、なにも見えはしない。 しかも、首が引き攣っているので、後ろに仰け反っての態勢なので、すぐに疲れてしまった。もういいや。
あとからわかったが、NASDAホームページによると、名古屋では見えないものらしい。

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いよいよ明日はメインイベントの手術だ。忘れていたころに、 看護婦さんが明日手術だから、今日のお風呂のとき足の毛剃るね、 と伝えてきた。そかー。そういや明日手術なんだよな。

前回みたいに看護婦さんが毛を剃ってくれるのかと思ったら、今回は右手が使えるので、かみそりだけ手渡され、ひとりで風呂に入った。足の毛なんて剃ったことがなかったのだが、ヒゲと違ってミルミル剃れる。長い毛がたれ落ち、毛に被われて黒いかのようだった足が普通の肌色に変化した。

2000.10.26 手術当日
前回と同じ要領で緑の服をきて、お尻に筋肉注射をします。しかし、今回はこのあたりから記憶が途絶えており、手術室の様子は省略され、気づいたら天井を眺めていました。すでに麻酔も切れていて、手には万力で押しつぶされるような激しい痛みがありました。ただ痛いことは痛いのですが、本当に手が存在しているかさえ疑問になるような不思議な感覚でした。両足も石みたいに動かなくなっていました。
そして気持ちがあそこに行ったとき、は!ついてる。あのにっくきおしっこの管が刺さっているのがわかりました。またしても。。

2000.10.26 翌日
痛くて寝るしかできない日々はようやく終わり、このころやっとおしっこの管をはずすときが来ました。
「はいとるよ」
「あ、ちょっ、まっ!あうあうー」
これが刺さっている間は病院になんか弱みを握られているような感じですが、これで開放された感じになります。ただ、取って最初のしっこには大変苦労させられました。2日間も自動吸出しだったためか、体がしっこの踏ん張り方を忘れていて、しかも奮闘中に突然の訪問者もあったりで、なかなか集中できず、結局出るまでに30分ぐらいもかかりました。ジュースの残りをストローでズーズーとすするような音が鳴り結構恥ずかしいです。。。
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2000.10.26 カンブリア
今日から目覚めも良く、かなり痛みもなくなってきた。
昨日までは起きあがるのも難航していたが、今日急に楽になった。 1日を境にしてこれほど変わるとは不思議なものである。 傷も乾いてきたので痛い処置からも開放である。
やたー(^ー^)

残るは今回メインの左手のみだ。結構微妙な痛みだ。はちに刺されている感じが一番近い。 昨日は意外に色の黒いところがあって少し心配したが、今日もう一度確認したところ、きれいになるよとの発言を得てかなりの安心を獲得。

やっと院内を自由に歩いてよい許可が降り、売店、写真取り、なんでもできるようになった。できることがどんどん増える、これほどうれしいことはない。

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「はいお手」と差し出した左手はドラえもんライクで、パソコンと同じぐらいの大きさである。むしろパソコンは手置き台と化している。
いまだけスーパー突っ込み特権なので、日夜突っ込みの練習してるに、誰もボケてくれぇせん。ボケてみー!!。。。Orz

ここまで完璧につかえないと、 黒ぐちゃでヒトのものとは思えなかったとはいえあるだけましだったのだなぁと思い出される。
今回の手術で、どれぐらい機能が回復するのだろうか。両手があるということはホントすばらしい事だ。 これは一度失なってみないとわかりゃせんだろう。失った私でさえ、両手が必要な場面に遭遇して始めて実感するぐらいだから。
爪きり、背中洗い、本読み、運転、ゲーム、 これらをいざしようと思ったらできず、我慢し続けているのですよ。 あぁ、はやくできるようにならないかな。。。

ちなみに小指には何かが貫通
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2000.10.30 結果どうなった
手の手術は、右足から採皮して左手に移植、ただし今回は深く採るので、培養した皮膚をその右足に当てる。というもだったはずが、なぜか左足も右足と同じように皮膚がとられていました。実はあらかじめしておいたはずの培養皮膚がうまく育たなかったらしく、左足から薄くとってそれを右足に植皮したという説明を受けました。つまり、図のようなドミノ移植ということになります。そしてさらに、培養失敗の原因を確かめるために、右足から培養用の皮膚を再び採皮したということでした。ちょっと勝手に何をするか、こら。。。

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さらに2週間ぐらい後、ようやく手の手術の経過が明らかになってきました。
先生の口では経過は順調とのことです。確かに人の皮膚という感じはしますが、なんかぼろ雑巾みたいなんですが。。。
なんかちがくない。

2000.11.3 問題がハイレベル
いよいよ暇と化してきました。
明らかに回復してきている証拠だなこりゃ。

左手が使えない事を除いては全く普通の人と変わらなくなく、大体のことは自分でできるようになってきたので、心なしか看護婦さんの態度も冷たく感じる。
私は手のかからない患者に昇格?したのだな。退院ももうすぐだろう。
こうなると次なる新しい問題が頭をもたげるようになる。ほかの正常なヒトや友達は私の停滞とは関係なく、自分の人生を、少なくとも日々を一生懸命生きている。
私はその間何も生み出していない、圧倒的に置いてけぼりの感があるのである。
いかん。まずい。だらだらしているわけにはいかん。
貴重な時間は取り戻せないのですよ、これからの時間は一秒たりとも無駄にできないのですよ。
でも頭がまわらない、手がつかない、あせるだけなので、散歩してごまかすことになります。
夜は病院独り占め

名台詞

勇気をください